【webブラウザスレ】百度(Baidu)が新ブラウザ、テストへ

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1名無しさん@涙目です。(チベット自治区)

 中国最大の検索エンジン「百度(Baidu)」が自社製ブラウザを開発し、同国のインターネット市場における
地位をさらに強化しようともくろんでいる。
 同ブラウザの情報に詳しい業界消息筋によれば、Baiduは3月から社内で製品の初期ベータ版テストを始
めたという。ブラウザはBaiduの検索アプリケーションと統合できるよう設計されている。また同社は、ブラウザ
のデザインに「ボックス・コンピューティング」戦略を取り入れた。これは、ユーザーに検索結果を表示するだけ
でなく、ブラウザ上でアプリケーションを起動したり、オンライン・サービスに直接アクセスしたりするコマンドの
実行を可能にするコンセプトだ。
 北京に拠点を置くリサーチ企業Analysys Internationalは、「中国の検索市場ではBaiduが75.5%のシェア
を獲得し、2位のGoogleに大きく差を付けている」と指摘している。同社の大規模な利用者層のおかげで、
Baidu検索ページは潜在顧客にダウンロードを提供する格好の場となっているという。
 一方、中国のWebブラウザ市場はMicrosoftが席巻している。Webリサーチ分析サイト「CNZZ.com」の調
べでは、同国のインターネット人口のうち約83%が「Internet Explorer」を使っているそうだ。2位から4位まで
はTencentの「TT」など国内インターネット企業が開発した国産ブラウザが占めているが、それぞれのシェア
は2〜4%程度にとどまっている。
 中国でIEがこれほど浸透している理由について大手ITディストリビューターDigital Chinaの戦略ディレクタ
ーを務めるリウ・ニン(Liu Ning)氏は、「中国の多くのインターネット・ユーザーは、ほかのブラウザがマーケッ
トに存在していることを単に知らないからだ」と指摘している。
 だが同氏は、MicrosoftのIEによる中国ブラウザ市場支配はしばらく続くと思われるものの、ほかの国産ブ
ラウザも利用者を伸ばしており、いずれはIEの牙城も崩されるだろうと述べた。
 正式な統計によれば、中国のインターネット・ユーザー数は4億5,700万人に達するという。全ユーザーの
およそ3分の1は地元のインターネット・カフェからオンラインにアクセスしていると、中国政府は発表した。