不適切書き込み4割減 2010年度学校裏サイト調査 県教委
県教委は29日、インターネット上のいじめやトラブルの温床とされる「学校裏サイト」の2010年度調査結果を発表した。
友人の電話番号などを書き込む「個人情報の流布」など「不適切な書き込み」は計8526件で月間平均741件と前年度から
約4割減少した。ただ件数減少の背景には、子どもたちが調査対象外のサイト利用を進めている可能性もあり、調査手法の
見直しも課題として浮上している。
調査は中高生を取り巻くネット環境の実態把握のため09年8月から開始。県内の公立高校、中学、特別支援学校計264校の
在校生らが立ち上げた掲示板や、自己紹介サイト(プロフ)、会員制交流サイト(SNS)などを調べている。SNSでは携帯
電話向け大手の「モバゲータウン」なども対象だが、サイト運営事業者が個人情報保護を理由に調査協力を拒む例も少なくないと
いう。
調査結果は各学校で生徒本人への指導に生かされている。しかし最近では子どもたちの側が対象サイトを把握し、利用先を
変更している可能性も否定できず、県教委は調査対象拡大を検討する。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/234375