陸前高田のスーパー、「青空市場」で営業再開
東日本巨大地震による津波で建物が水につかり、屋上に十数人の客や店員が取り残された岩手県陸前高田
市のスーパー「マイヤ高田店」が29日、テントを並べた「青空市場」として営業を再開した。
営業を再開したのは、1200人以上が避難生活を送る市立第一中などに近い高台。被害がなかった大船渡市
の系列店からティッシュやレトルトカレー、ガスボンベなど約200種を運び、営業にこぎ着けた。30日に市内に
もう一つ出張店を開く。
再開初日は午前9時半頃から、店員11人が段ボールに品物を並べ、「いらっしゃい」と声を張り上げた。同店の
上部真裕次長(55)は「壊滅的な被害を受けたが、顔見知りのお客さんが来てくれてうれしい」と話した。水や缶
詰、カップ麺などを購入した陸前高田市高田町、会社員村上満恵さん(47)は、「自宅は無事でも、ガソリン不足
でなかなか買い物に行けなかった。近くにお店があるのは本当にありがたい」と笑顔を見せた。
(2011年3月29日13時16分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110329-OYT1T00526.htm