ガラガラガラ・・・ ラーメン屋「いらぁぁさぁぁぁーーっせぇぇーーーっ!!!」 ←マジビビるからやめろ

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1名無しさん@涙目です。(dion軍)

「お待ちどおさま」。湯気とともに運ばれてきたのは、熱々のラーメン。「いただきまーす」。
あちこちで声が上がると、みんなうれしそうに食べ始めた。「身体が温まるね」「久しぶりだね」。自然と、みんなが笑顔になった。

ここは、さいたま市大宮区のラーメン店「麺酒房あら川亭」。26日、福島県からさいたまスーパーアリーナ(同市中央区)に避難している人たちに、ラーメンを無料で提供した。

店長の菊地国男さん(55)は、福島県白河市の出身。「同郷の人が原発事故で困って埼玉に来ている。何とかしてあげたかった」という。この日は常連客とも協力し、
避難者26人にタンメンやもやしラーメンなどを振る舞った。

来店した双葉町の会社員、中里範一さん(53)は「久々に熱々の料理を食べた」と笑顔を見せた。というのも、アリーナでは弁当やパンなどが毎日支給されているものの、
配られるのを待っている間にごはんが冷めてしまうこともあるからだ。ましてや、みそ汁やラーメンなど温かい汁物を食べる機会は少なくなっている。

中里さんは「震災直後はおにぎり1個と水だけの日もあった。文句は言えない」といいながらも「カップラーメンを毎日食べるわけにはいかないしね」と、おいしそうにラーメンをすすっていた。

「震災以降、初めてラーメンを食べた」というのは双葉町の斉藤ハツエさん(63)。アリーナ周辺には飲食店も数多くあるが、「こっちに避難してから外食したことはほとんどない」という。
現金や預金通帳などを持たずに避難したからだ。斉藤さんは「2、3日で帰れると思って、着の身着のままで出てきた。こんなに長い期間になるなら、もっと準備しておけばよかった」と話す。

外食を控えるのには、もう一つの理由がある。原発事故が長引く様相を見せているため、双葉町に帰れる見通しが全く立たないからだ。
斉藤さんは「この先どうなるか一切分からないから、無駄なお金は使えない」という。

そんな避難者も、この日は同郷人の温かい思いやりで心もおなかも満たされた。ただ、斉藤さんは「いつまでもお客さんでいるわけにはいかない。食べ物のことなど、
自分たちでできることは自分たちで何とかしなくちゃ」と、自立への強い意欲を示している。(清作左)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000566-san-soci