ストーブの前で毛布にくるまって眠る住民たち=13日午前2時7分、八戸市小中野中学校体育館
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/imags2011/0314d.jpg 寒さに震え、毛布にうずくまるお年寄り、相次ぐ余震に泣き出す赤ちゃん−。
避難所の一つ、八戸市の小中野中学校体育館で12日から13日にかけ、約600人の地域住民とともに一夜を過ごした。
停電が続き、体育館が徐々に冷え込んでいく中、住民たちは反射式ストーブのそばで身を寄せ合って寒さをしのいだ。
12日午後9時半、避難した住民の大半が横になり始め、体育館は徐々に静かになった。
暗闇を照らすのは、窓の外の照明車によるぼんやりとした明かりと、12台ほどある反射式ストーブのオレンジ色の火だけだ。
避難生活2日目の夜とあって、疲労感が募っている住民たち。あちらこちらからいびきの音が聞こえ始めた。
なるべく厚着をして行ったつもりだが、次第に寒さが襲ってきた。床の冷たさが、足やおしりから体温をどんどん奪っていく。
我慢できずに毛布を貸してもらい、パイプ椅子に座ってストーブに当たっているお年寄りの輪に入れてもらった。
住民たちは少しでも暖を取ろうと、家族でくっついて眠っている。
床にびっしりと人が寝ている状態では、トイレに行くにも一苦労。
住民たちは薄明かりの中で寝ている人の足を踏まないように、一歩ずつ出口まで進んだ。
出口の外ではボランティアの男性が、寒さで起きてきた人たちにカップ麺やお湯を勧めていた。
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