Evernote被災者向けに1月無料　グルーポンは寄付開始

【シリコンバレー＝奥平和行】東日本巨大地震の被害拡大を受け、日本との関わりが深い米企業などの間で被災者支援の動きが広がってい
る。個人向けクラウドコンピューティングサービスを提供するエバーノートは日本向けサービスの無料提供や寄付を発表。
1日に米テキサス州で始まったＩＴ（情報技術）・メディア業界の年次会合でも寄付受け付けを始めた。

　エバーノートは利用者の約３割が日本におり、日本は米国に次ぐ重要市場。日本の利用者を対象に通常は月額５ドル
（約410円）の有料サービスを１カ月間無料にする。有料サービスは複数の利用者で文書や音声などを共有する機能があり、
被災者らが連絡などに使うことを想定。既に受け取っている今月分の利用料は救援活動に寄付する。

　グーグル副社長らが参加している会合「サウス・バイ・サウスウエスト（ＳＸＳＷ）」では専用サイトを開設して米赤十字社への
寄付取り次ぎを始めた。１万ドル以上を目標に参加者から寄付を集めるほか、これとは別に参加企業にも寄付を働き掛ける。
簡易ブログ「ツイッター」を通じてこの活動を広く知らせることや、募金用ページの開設も促している。

　クーポン共同購買サイト最大手のグルーポンは日本法人を通じて、義援金の受け付けを始めた。通常はクーポン券の販売に使
っているシステムを義援金の受け付け用に転用。一口200円で義援金を募り、グルーポンが利用者の寄付額と同額を拠出して
日本赤十字社に寄付する。同社は義援金を受け付けるため、同日から日本で通常のクーポン販売を中止した。
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C9381959FE3E0E2E1868DE3E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2