三陸沖を震源とする東日本大震災から一夜明けた12日、被害が広がる中、無事に生還した被災者も出た。
菅首相は12日夜の緊急災害対策本部会合で「3000人を超える救出が実現している」と述べた。
防衛省によると、同日午後2時までに、岩手県陸前高田市の高田病院から患者11人を含めて179人をヘリコプターで救助。
宮城県気仙沼市の浦島小学校のグラウンドに「360 水・食料なし 毛布不足」と石灰で白い文字が書かれ、約300人が取り残されていること
が確認され、ヘリコプターでケガ人や取り残された人を搬送している。さらに同じ気仙沼市の孤立集落など数カ所に取り残されていた98人も救助された。
宮城県警などによると、宮城県東松島市のJR仙石線野蒜(のびる)−東名(とうな)駅間で脱線していた4両編成の列車から、1
2日午前8時過ぎ、県警と警視庁のヘリコプターが乗客ら11人を救出した。一時連絡が取れなくなっていた同線の列車2本の乗客らは全員救助された。
青森県の八戸港に停泊していた地球深部探査船「ちきゅう」の見学途中に地震に見舞われ、船内に取り残された八戸市の中居林小学
校の児童と教員計52人は海上自衛隊に救助された。
海上保安庁は同日、宮城県の石巻港内に流された2隻の船から112人全員を救助したと発表。午前8時半ごろまでに81人を
乗せたまま座礁していた船「トリパン」号から、同じ造船所から職員ら31人を乗せて漂流していた「サイダージョイ」号から午
前9時半ごろまでに全員をヘリコプターで救助。職員らは宮城県などの病院に搬送された。同号は東日本大震災の影響で造船所から流出していた。
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