http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20110301/1034675/?P=4 ――家庭用ゲーム機向けについてはどうですか。
和田:昨年までは、新規IPを作るときに、まずは数十万本の出荷を狙って、
その後の続編で数百万本にするという道筋を想定していました。
しかし、この考え方は甘かったですね。
数年前まではミドルレンジのゲームタイトルが存在していましたが、近年は一気になくなりました。これが経営上、痛手となりました。
従って、家庭用ゲーム機タイトルは、まず絞り込みます。
売れ筋のトリプルAタイトルへと徹底的に絞り込んで、絞り込んだタイトルはさらに磨き上げるというやり方を、今年は強化していきます。
――絞り込むための目利きが大切になりますね。
和田:これまでも絞り込みはしてきましたが、絞り込んでからはプロジェクトの進行を各プロジェクトリーダーに一任していたんです。
もちろん、その間も半年から1年という間隔でチェックをしていたんですが、このやり方だと失敗するケースが出てきました。
そこで、もっと短いサイクルでチェックすることにしました。だからこそ、タイトル数を絞り込む必要があるんです。