元日本代表FW柳沢敦(33)が、初めて「クロアチア戦の苦悩」を語った。プロ16年目の新天地に
仙台を選んだ柳沢は、キャンプ地宮崎で、昨季仙台で現役を引退した鹿島同期入団の
平瀬智行氏(33)と初対談。06年W杯ドイツ大会クロアチア戦のシュートミス、いわゆる「急に
ボールが来た(QBK)」について、今も残る胸の内を明かした。
柳沢が同期平瀬氏を前に、かたくなに閉ざしてきた重い口を開いた。
柳沢 W杯は貴重な経験だったけど、苦い経験でもある。あまりにもW杯って存在が大きいから、
悪い経験も、その分大きくなる。
06年ドイツ大会では2戦に先発出場。しかし、栄光の陰に、決して忘れることができない痛恨の
場面が、脳裏にこびりつく。
1次リーグ第1戦、オーストラリアに1−3と惨敗し、決勝トーナメント進出へ絶対に落とせない
クロアチア戦だった。互いに無得点のまま、後半6分。DF加地の右クロスをゴール前で右足
アウトサイドで合わせた。相手GKは加地につられゴールは無人。シュートは右に外れ、試合は
0−0のドローに終わった。
平瀬氏 あれはサッカーを知っている人だったら「難しいプレー」。
柳沢 そう言ってくれる人もいるんだよね。でもいまだに、あの出来事に関しては消化できていない。
「終わったことなんだ」という感覚もあるけど、どこかに悔しさがある。
ソースは
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20110226-741410.html 鹿島入団同期2人で初めての対談を行った仙台FW柳沢(右)と平瀬氏
http://cache2.nipc.jp/soccer/news/img/sc-20110226-001-ns-big.jpg