車椅子とか手で転がすのダル過ぎだろ。自転車みたく漕げば楽なのにこれ考えた奴バカじゃないの?
風切る感覚諦めない…車イスで琵琶湖一周に挑戦
脳性小児まひで、両足が不自由な京都市北区の近藤麻友美さん(24)が今秋にも、ハンドルを手で回して進む「ハンドサイクル」で、琵琶湖を一周する「ビワイチ」(約200キロ)に挑戦する。
「障害のせいで、やりたいことを諦めたくない」と、支えてくれる仲間を募り、新たな夢の実現を目指す。
近藤さんは2005年の同志社大進学以降、京都で一人で暮らしている。
学生時代には、富士山登山やホノルルマラソンに挑戦。
つえを両手に自らの足で山頂まで登り、20キロを約5時間で走った。
ハンドサイクルとの出会いは09年10月。
京都大大学院生で、自転車を活用したまちづくりを研究している尾形浩一朗さん(26)がアメリカで買ってきてくれた。
ハンドルと前輪部分を車いすの前に取り付け、手でこいでみると、自転車のように進んだ。
「風を切る感覚を初めて知り、その日は昼から深夜まで乗っていた」
だが昨年1月、インフルエンザで高熱を出し、足のまひが悪化した。
完全に車いす生活になってアルバイトも辞めざるを得ず、落ち込んだ。
そんな時、尾形さんらに誘われ、初めて琵琶湖岸をハンドサイクルで走った。
木々の間から見えた湖面はキラキラと光り、その美しさに元気が湧いて、上り坂も自力で登れた。
「暗かった気持ちが晴れると同時に、以前から知っていたビワイチに、挑戦したいと思った」
鴨川沿いなどで練習を重ね、昨年末には大阪―京都間の往復111キロを42時間で完走するまでになった。
「ビワイチ」を提唱し、実行者を認定する県内の団体「輪の国びわ湖」が、近藤さんの挑戦を知って支援を表明し、県立大の学生有志も伴走などでサポートすることになった。
近藤さんは9月に3〜4日をかけ、完走する計画で、春にも1泊2日で、彦根市―長浜市余呉町間を試走する。
「ハンドサイクルで、車いす生活の世界が広がった。ぜひ、ビワイチを成功させ、『障害者でも不可能なことはない』という私の気持ちを多くの人に届けたい」と話している。
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