http://www.narinari.com/site_img/photo/2011-02-19-132029.jpg ここ数年、米カリフォルニア州のある街では、夜な夜な靴やおもちゃといった小物類が
頻繁に盗まれる“事件”が発生していた。その数は3年間で少なくとも600点ほど。しかし、
住民たちにピリピリとした空気はなく、今日も街は平和な空気に包まれているようだ。
米放送局KGO-TVや米紙ニューヨーク・デイリーニューズなどによると、カリフォルニア州
サンマテオでは、ここ数年、夜間にモノが盗まれる被害が多発していた。中でも5歳の
少年イーサン・マクレランドくんの家は「いつも盗まれる」(米放送局ABC系列KGO-TV
より)というほど深刻。盗まれるのは、洋服や彼のおもちゃといった小物類ばかりで、
ほかにも靴やタオル、手袋といった衣料品などが無くなり、「ママの水着が盗られた」
こともあった。そんなとき、住民たちは警察へ通報したりはせずに、ある家へと向かう。
彼らが向かうのは、マクレランドくんの家の近所に住むジーン・チューさんとジム・
コールマンさんが暮らす家。ここに行けば、まず間違いなく無くなったモノが取り戻せる
ことを住民たちは分かっている。つまり彼らは、盗んだ“犯人”が誰なのかを知っている
というわけだ。
愛らしい姿の猫・ダスティ。「昼間はごく
普通のペット」として家でおとなしく暮らしているこの猫、夜になると行動が一変し、外
を徘徊しては悪さを繰り返していた。
この話を知った米動物専門チャンネル「アニマル・プラネット」は、ダスティの行動を
探るべく路上に暗視カメラを設置。すると、頻繁にカメラの前を通り過ぎるダスティの姿
がとらえられ、その口にはタオルやぬいぐるみなどがくわえられていた。この様子は
ダスティのキュートな一面として同局が紹介。周辺の住民たちに受け入れられてることも
あってか、米メディアを中心に、この話題は好意的に伝えられたようだ。
ダスティはこの3年間で600ものアイテムを盗み、いつぞや
は一晩で11点も集めてきたこともあるそう。それらはチューさん宅で整理して保管され、
何か盗まれたと気が付いた人たちはすぐに家を訪れ、自分たちのモノを戻してくれるのが当たり前になっているという。
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