ロシアのカスペルスキーラボは、米グーグルの新たなアプリ販売/配布サイト
「Android Market」にセキュリティ上の問題があると指摘した(「The dark side
of the new Android Market」)。パソコンのWebブラウザーからの操作だけで、
Android端末にアプリケーションをインストールできてしまう点だ。
Android端末へのアプリ遠隔インストールは、端末にひも付けられたGmail
アカウントでユーザー認証してから実行する。対象となる Android端末が
インターネット接続した状態になると、Android Marketからの指示に従って、
すぐにインストールが始まる。インストール許可はパソコンのWebブラウザー
上で求められるだけで、Android端末では何も確認されない。
自分の端末のことだけを考えれば、確かに便利な機能である。ただこの
機能は、Gmailアカウントの持ち主だけでなく、他人のGmailアカウントを
不正取得した人にとっても便利である。他人のAndroid端末に許可なく
Android Marketからアプリをインストールできる。さらにAndroid用アプリ
には様々な機能が用意されており、その多くは悪用可能だ。
カスペルスキーラボによると、Android Marketのアプリ遠隔インストール
機能を停止する方法は見つからなかったという。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110213/357115/