(^p^)古代米や大吟醸や焙じ茶など20種類のアイスが大人気
安芸高田市の障害福祉サービス事業所「ひとは工房」の知的障害者が製造、販売しているアイスクリーム「縄文あいす」が人気を呼んでいる。
古代米や清酒など地元食材を使ったバラエティーに富んだ味で、発売から7年たった今も売り上げは少しずつ伸び続け、島根や鳥取など県外から車で買いに来るファンも。メンバーは「喜んでくれる顔を見たい」と作業に精を出している。(有賀かほり)
アイス作りを始めたのは2003年、近くにある系列の喫茶店「ひとは館」の仕入先が廃業したのがきっかけだった。売り上げの8割弱を占める主力商品を守ろうと、業者から機械を購入。作り方などの指導を受けて製造に乗り出した。
「ここにしかない味」を目指し、市内で栽培された古代米を牛乳で炊いて練り込んだり、地元酒造会社の大吟醸酒を加えたりした。さらに、ほうじ茶や季節の果物なども使って約20種類を考案。04年5月から喫茶店のメニューに加えた。
食物アレルギーに配慮して卵を使わないのに、牛乳だけで濃厚な味に仕上げた質の高さと、味の珍しさが口コミで広がり、売り上げは1000万円前後と好調。0
7年にインターネット販売を始めると、関東などからも注文が寄せられ、昨秋には38道府県の福祉施設が出品したコンテストで、優秀製品に輝いた。
週末には市民や県外客でにぎわい、接客する服部直美さん(22)は「古代米がきれいに見えるよう、盛りつけにも工夫している。お客さんで店内がいっぱいになるのがうれしい」と笑う。
製造を担当する菅田勝仁さん(39)も「どんな人が食べてくれるのか、想像しながら作るのが楽しい」と話す。
工房の佐竹正充施設長(37)は「おいしいという一言を聞きたくて、ここまでやってきた。福祉施設の商品だから買ってもらうのではなく、質の良さで選んでもらえるよう頑張りたい」と意欲を燃やす。
シングル300円から。月曜休み(祝日の場合は翌日)。営業時間は午前10時半〜午後6時。問い合わせはひとは館(0826・46・3740)。
(2011年2月13日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20110212-291802-1-L.jpg http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20110212-OYT8T00680.htm