【政治主導】「俺は聞いてない」「新聞は違うことを書いているぞ」……イラ菅に説明するのは一苦労

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1 エンゼル(京都府)

読売新聞『編集手帳』2月12日
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 菅首相に官僚が政策や情報を説明するのは一苦労のようだ。「俺は聞いてない」「新聞
は違うことを書いているぞ」。話し始めて15秒で、叱責されることもあると聞く◆「当
然です。今、初めて報告するのだから」と、突っ込み返したくなるのを、ぐっと堪える宮
仕えに少し同情もする。攻撃的な性格のうえ、ミニ政党出身のためか、菅首相は人使いが
得意とは言えない◆野党党首の時代も、公式の場で党幹部をコテンパンにやり込め、恥を
かかせることが多く、「まるでワンマン社長だ」と陰口をたたかれた。その首相が、省庁
間の政策調整を閣僚・副大臣ら政務三役だけでなく、次官・局長らにも認めると言い始め
た◆民主党政権の金看板の「政治主導」がうまく機能しないため、「脱・脱官僚」に宗旨
変えしたものだ。様々な政策課題にきちんと取り組むには、遅きに失したとはいえ、官僚
を使いこなし、その能力を最大限引き出すことが欠かせない◆官僚のやる気を失わせ、面
従腹背の「指示待ち」モードに陥らせることこそ、税金の無駄遣いだ。事業仕分けで捻出
する歳出削減程度では、到底追いつかない。
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http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20110211-OYT1T00744.htm