自衛隊の情報保全隊が自衛隊OBの自民党国会議員らの講演を潜入監視していた問題で、北沢俊美防衛相が
7日の衆院予算委員会で虚偽答弁をした疑いの強いことが8日、わかった。
問題となったのは昨年12月11日に香川県善通寺市で行われた自衛隊OBの宇都隆史参院議員(自民)の講
演会。北沢氏は宇都氏の後援会が企画した講演に保全隊員が出席したことは認めたが「主催者から隊員に『出
席したらどうか』という案内があった。主催者が隊員の仲人で自衛隊のOBでもあり、休日でもあったため出席し
た」と述べ、任務でなかったと強調した。
しかし、関係者によると主催者はこの隊員の仲人ではなく、直接的なつながりはなかった。講演会は昨年11月
10日に自衛隊行事での民間人による政権批判を封じる事務次官通達が出された後だったため、後援会では現
役隊員への案内状の発送を見送った。
しかし、講演会には保全隊の隊員が1人で私服で来場。主催者側が所属を聞いたところ「(陸上自衛隊)善通寺
(駐屯地)の保全隊」と答えたという。北沢氏は保全隊について「外部の諜報活動をする話ではない」と説明した
が、答弁に反して監視活動をしていた疑いが強いことになる。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110209/plc11020901000000-n1.htm