エジプト混乱で原油価格110ドル上回る可能性=クウェート当局者
クウェート最高石油評議会のメンバーであるイマド・アティキ氏は6日、エジプトの政情不安が続けば
原油価格が1バレル=110ドルを上回る可能性があるとの見方を示した。
エジプトの緊張が高まった後、原油価格は高騰しており、北海ブレント先物は、
エジプトの混乱が中東に波及することへの懸念から1バレル=100ドルを付けた。
アティキ氏はロイターとの電話インタビューで「原油価格は、2011年上半期に1バレル=110ドルに
達すると私は予想している。だがエジプトの混乱が続けば、それを上回る可能性がある」と語った。
さらに「大量の原油がスエズ運河を通過しており、エジプトの安定は、
特にイスラエルなど中東の安定に不可欠だ」と述べた。
エジプトが輸出する石油とガスは少量だが、主要な問題は、スエズ運河、
もしくはカイロ付近を通っているスエズ・地中海パイプラインの閉鎖とみられている。
スエズ運河を通過する原油は日量150万バレル。スエズ・地中海パイプラインが輸送する原油は
日量100万バレル。これを合わせると、世界の1日当たり原油需要の3%に相当する。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-19419220110207