ファン熱視線 球団ラブ注入
横浜ベイスターズのキャンプ地、宜野湾市立球場には、ファン歴16年の高嶺忠嗣さん(36)=浦添市=が愛犬「シャロ」と共に、応援に駆けつけた。
5年前からシャロも宜野湾友の会に入会。ユニホームを着て首から会員証をかけた姿に、選手やスタッフも引きつけられ、今やベイ犬≠ニしておなじみだ。
高嶺さんは「みんなかわいがってくれる。練習とは違う素顔も垣間見え、さらにチームが好きになる」とほほ笑む。昨シーズンは、セ・リーグ最下位と低迷した
横浜。ことしこそは「ナンバーワン≠セ」とエールを送る。「誰がなんと言おうと選手を信じている」
阪神タイガースに熱い視線を注ぐ普久原朝章さん(32)=北谷町=は昨年4月、次男を「虎希(こうき)」と名付けた。「寅(とら)年生まれということで、妻に許
してもらった」とはにかむ。
球団が日本一を成し遂げた1985年、当時小学1年生だった普久原さんは、シーズン55本塁打の記録に挑むランディ・バースさんに、夢中になった。今では
ネクタイや寝間着、サンダルに至るまで阪神一色。甲子園球場で公式戦を見るために倹約生活を送る。
「ファンが熱くて最高。球場が一つになる試合を見せてほしい」。昨年、あと一歩で届かなかったリーグ優勝に期待を込めた。
元県議の坂井民二さん(61)は、オリックスの宮古島キャンプを仕掛けた中心人物だ。宮古協力会の初代事務局長も務め「選手の活躍が島を元気にする」。
始まりは宮古青年会議所の理事長だった24年前。巨人の監督だった東京の長嶋茂雄さん宅を仲間たちとアポなしで訪問して約3カ月後、講演会の講師とし
て来島する約束を取り付けた。大盛況の講演会を機に、球場建設など球団を受け入れる体制整備が進む。93年春、オリックスがやって来た。狙いは当たった。
96年に日本一になって以来、王者から遠ざかっているオリックス。「ことしこそ優勝し、ふたたび宮古でパレードを」と願う。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-02-06_14319/ 高嶺さん(右)とユニホームを着たシャロ。球団関係者もシャロをかわいがっている=5日、宜野湾市立球場
http://www.okinawatimes.co.jp/article_images/20110206/20110206_0936_Zwbmokxz_r.jpg