自分の食べ過ぎが世界に影響?!
「現代人は、食べ過ぎている」ということを、きいたことはないだろうか。
アメリカ、カーネギーメロン大学の苫米地英人(とまべちひでと)博士も、これを提唱するひとりなのだが、彼の理論は大変ユニークである。
昔と比べ、家電製品の便利さには、目をみはるほど、家事や日常生活で使う労力が激減していることを、食べ過ぎの理由のひとつにあげる医者や研究者は多い。しかし、苫米地博士の理論は、視点が少し違う。
彼の考えは、「肉類を食べ過ぎることで、世界の食料バランスを崩す」というものと、「途上国に食物が行き渡らない現状をを考えたとき、ダイエットは、自分の体のため以外にも、よい」というものだ。
食糧事情、人間は家畜以下…
少しわかりにくいかもしれないので、以下に、彼の考えの基本となる「世界の穀物を食べる順位」をあげてみる。
1位:先進国の人間
2位:先進国の豚
3位:先進国の自動車(穀類を利用したバイオ燃料消費のため)
4位:先進国の牛(家蓄)
5位:先進国の鶏(家蓄)
6位:途上国の人間
上の順位が意味するところは、”先進国の家畜の方が、途上国の人間よりも先に、穀物を口にする”現状があるということだそう。
現代人が、余分な食べ物(特に肉類)を必要とするほど、家畜に与える穀類はふえ、途上国の人間が穀類を口にできる機会を奪う(うばう)ことになるという。
そのひと口が、世界を救う
アフリカほか、世界では、10億人が飢餓に苦しむ現実がある。国連食料農業機関の発表によると、6秒に1人の割合で、子供が栄養不足で死んでいるという。
この側面から見ても、ダイエットで、肉類を控えることで、家畜に与える余分な穀物を節約できるため、大変意義があるということだ。
このように、ダイエットにもつながる考え方として、苫米地博士は、次のように語る。
「ひとつのものが、どういう風にしてできあがり、結果、何が起こるかを、知識と想像力で考えるのが人間の知恵です。1枚の肉、ひと粒の米を見て、それがどうやって生まれたかを考えることが重要なのです。」
これからは、ダイエットの意味あいが、今までとは違ってくるという人もでてくるだろうか
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