2月1日の予算委員会から、稲田朋美の質問の34分15秒〜36分39秒を書き起こし
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(稲田朋美)
最後に、前原大臣にお伺いをいたします。前原大臣は昨年の暮れから、日朝直接対話を
進める旨の発言をされています。しかも、日朝間の交渉の進め方は白紙とおっしゃってい
ます。いったいどういう意味かわかりません。
日朝交渉の基本は拉致問題の進展が前提のはずです。大臣の発言は、拉致問題で日本が
軟化したとのメッセージになります。現に北朝鮮メディアからは、直接対話に意欲を見せ
る前原大臣の発言を歓迎し、肯定しております。
安倍総理のとき、六か国協議で北朝鮮に重油支援をすることに決めましたが、日本はそ
れを拒否しました。国益に合致した正しい判断でした。ところが大臣は、一貫して重油支
援をすべきだという姿勢で質問をされたのです。
また福田総理のときも「拉致問題の進展がなければ何もかも支援をしないということは、
むしろ外交の裁量を狭める」という、そういう質問をされております。
どうして大臣は、そんなに北朝鮮に甘いのでしょうか。
大臣は平成四年と平成十一年、二度、北朝鮮を訪問されています。平成十一年、大臣は
すでに衆議院議員でしたが、ご地元の支援企業と一緒に訪朝されています。その目的は何
で、北朝鮮でどなたにお会いになりましたか。
(前原誠司)
あのまず後者からお話をいたします。私の地元の企業で、手機の織物をしている会社が、
中国で仕事をされておりましたけれども、中国の人件費が上昇したということで、北朝鮮
で仕事ができないかということを相談を受けまして、そして京都の朝鮮総連を通じて、そ
の企業が北朝鮮に工場をつくられることになったと、その工場ができたところを見に行っ
たというのが、私の二回目の訪朝の全体像でありまして、それ以上でもそれ以下でもござ
いません。
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