高崎市の学校法人堀越学園は25日、堀越哲二理事長(62)が24日付で辞任し、
後任に傘下の創造学園大学の東京校で所長を務める中国籍の王豊氏(42)を起用したことを明らかにした。
財務書類の改ざんなど不祥事が続発。給与支給日の25日に給与を支払えないなど財務の悪化も深刻化しており、堀越氏は引責辞任した。
ただ、大学学長など学園の要職にはとどまることから、学園経営の正常化に向かうかは極めて不透明だ。
堀越学園事務局によると、堀越氏は24日に東京都内で開かれた理事会で、
給与の遅配や債務の問題など一連の混乱を理由に「責任をとって辞任する」と述べ、理事長職から退いた。
理事と創造学園大の学長、高崎保育専門学校と高崎医療技術福祉専門学校の校長は続ける。
堀越学園は1966年に設立され、創立者の養子だった堀越氏が2006年に理事長に就いた。
関係者によると、王氏は25日午後、同大中山キャンパス(高崎市吉井町岩崎)などで、
教職員らに「対話と透明性のある学校へ向け再構築し、学校、学生、教職員の生活を守っていく」と抱負を述べたという。
学園の財務は厳しい状況が続いており、12月分給与が一部の教職員に遅配となっているのに加え、
25日が支給日だった1月分給与も支払われなかった。王氏は教職員に「本日の支払いは困難」として謝罪した上で、
学園が抱える債務や未払いの給与について、投資や寄付を集めて2月中旬までに支払えるめどが立っていると説明したという。
今回の人事で、3人の理事が退任し、王氏と教職員2人が就任した。堀越学園事務局によると、
現時点では学生の募集を続ける考えで、今後、学生や保護者に説明会を開くことも検討しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110126-OYT8T00046.htm 依頼168