◇ゲームの時間、途切れぬ日々−−和大生
ひきこもり回復支援に取り組む同大学でも、回復策は明確に見いだせていないが、ネット依存から抜け出す学生も現れ始めた。
その1人、理系男子学生(24)に体験を聞いた。
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http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20110119ddlk30040338000c.html 人に話しかけるのが苦手で、大勢のいる教室になじめなかった。1年生の初夏に登校をやめ、実家でネットのゲームを続ける生活に。
会ったことのない人とゲームをして友人になる。疲れると2〜3時間眠り、家族が用意する食事をとる。
ゲームをする時間が「どこで途切れるか分からない」毎日。家族は時々「大学に行けば?」と勧めたが、あまり気にしなかった。
生活が変わったのは不登校から2年以上たって。同センターに相談した母に促され、渋々行った。
ゲームに詳しい不登校経験者らと話したり、教員にゲームを教えたりするうち、授業にも出席し始めた。
今も人と話すのは苦手だ。ネットでの人間関係との違いはよく分からないが、生身の相手に慣れれば話しやすくなるかもしれない。
「次は卒業かなあ」と思えるようになった。