松本零士△ 『都議会議員は奇奇怪怪でわけわからん』
1 :
銭形平太くん(catv?):
――改正都条例が成立した
「描く側が倫理観を根底に持っていなければならない、という点に異議はないが、
なぜ対象が漫画・アニメに限られているのか。これは職業差別そのもので、無限大の侮蔑であり、
屈辱を感じる。作家個々人の倫理観に任せられるべき問題であり、百歩譲ってこうした条例をつくるなら、
対象を平等にしてくれといいたい」
――漫画やアニメは子供でも一見してわかるから対象にした、というのが都側の主張だが
「小学生でも字は読める。全部ひらがなでポルノを書くこともできるわけで、そういうのはいいのか。
映画でも、問題になるような場面を前後関係でいくらでも描くことは可能だが、それも構わないのか。奇々怪々だ」
――今回の条例は表現の自由の制限ではなく、未成年には売らないというのが条例の趣旨だ
「表現を世代別に隔離しては、世の中は成り立たないのではないか。私らも子供のころは、大人向けのそういう本を
回し読みしたものだが、大人向けの作品を読んで変なことをした友人なんて一人もいない。そうした作品と犯罪とは
直接結びつかない。犯罪に走るきっかけは別にあるはずだ。議員の皆さんも子供のころ、大人向けの本を
読んだりもして育ったはずで、それを大人になった今、ダメというのはどうなのか」