プロボクシングの元WBA世界フライ級王者・坂田健史(30)=協栄=が13日、東京・大久保の所属ジムで記者会見し、現役引退を表明した。
3月14日に東京・後楽園ホールで引退セレモニーを行う。
世界戦10戦を戦った男は「体の衰えを感じた。テンポの速い自分のボクシングができなくなった。
達成感はある」と穏やかに語った。判定で敗れた昨年9月25日の前王者・亀田大毅(亀田)戦が最後の試合になった。
印象深い試合に世界初挑戦で判定負けした04年6月の王者パーラ(ベネズエラ)との一戦を挙げた。試合途中に顎を2か所骨折したが、12回まで戦い抜いた。
「自分の体と引き換えにベルトを巻くんだという一心だった」と振り返った。
4月からは専大商学部(夜間)に進学する。「僕はボクシングのことしか知らない。勉強していろんな道を考えたい」と専攻するマーケティングを学びながら、第2の人生を模索する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000283-sph-spo