学力調査 地域差鮮明
2011年01月13日
■生活との関係も指摘
■道教委分析、HPで模範例公開
道教育委員会は12日、文部科学省が小6と中3を対象に実施した2010年度の全国学力調査について、地域ごとの集計などを分析した結果を発表した。
それによると、平均正答率に地域によって大きな差が見られる傾向が明らかになった。
札幌市を除く小学校1002校、中学校563校の各約3万人の児童と生徒の国語、算数(数学)について、基礎知識を問うA問題、応用力を見るB問題について正答率などを集計した。
平均正答率を地域別で集計した結果、石狩、上川、十勝管内が小、中学校とも道平均よりもやや高い傾向が見られたが、日高の小中学校、根室管内の中学校は低い傾向が目立った。
教科別で見ると、日高管内では、小学校の国語A、算数Bの平均正答率が道内でも特に低く、
中学校では数学Aの低さが目立った。一方、上川管内は、中学校の数学A、同Bの平均正答率が他の地域に比べると高い結果となった。
児童生徒の家庭や学校での生活と正答率との相関関係についても分析。読書の好きな児童生徒や、
朝食を毎日食べている児童生徒の方が、平均正答率が高い傾向が見られたという。
全国学力調査では、道全体ではいずれの科目の正答率も全国平均を下回る結果が出ている。
今回の分析を受けて道教委は、読書や生活習慣の確立などについて成果を上げている学校の事例、
国語や算数の指導のポイントをホームページ上に公開して活用を呼びかけるなど、学力の底上げに努めるとしている。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001101130004