大阪府岸和田市は13日、市内の一般家庭1世帯に1年半にわたって工業用水が供給されていたと発表した。
市指定の水道業者が上水道管と誤って接続したのが原因。
工業用水は淀川から取水された後に浮遊物を沈殿処理しただけで提供されており、
上水で施される高度濾(ろ)過や塩素処理などはなされていないという。
市はこの世帯の住民に健康被害がないか調べている。
市によると、6日午前、同市内の道路で水が漏れ出したために調べると、
工業用水を流している府営水道管からの漏水と判明。復旧工事のために一部区間を断水したところ、
近くの住宅から「水が出ない」と連絡があった。掘削して調べた結果、この住宅に、
市の上水道管と並行する府営水道管が誤って接続されていた。
2009年に水道工事をした業者が、誤ってつないだとみられる。
市は、工業用水が流れる府営水道管と上水道管が並走する地域で同様の誤接続がないか調べるとともに、
再発防止のため、今後はすべての給水工事で残留塩素検査をして、上水が流れているか確認するという。
http://www.asahi.com/national/update/0114/OSK201101130212.html