【東京の子供の貧困】たこ焼きを3パックも食べる子、親に持って帰ると握り締める子も
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まんぷくDAY:地域で取り組み 子どもに東京・福生の児童館が食事提供
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スタッフの野間尚子さん(31)は「(給食のない)日曜日に来る子がイライラしているのに気づいた」と、食事提供を始めた
きっかけを振り返る。
「お昼ご飯食べに帰らないの?」と聞いても、「いいの」「食べたー」と言いながらずっと遊んでいる子がいる。よく聞くと朝食も
抜いていたりする。イライラして体力が続かず機嫌が悪くなり、物や人に当たりケンカに発展することもあった。
熊川児童館は、母子家庭や生活保護世帯の目立つ都営住宅の団地内にある。来館する小学生から高校生までの子どもたちは、複雑な
家庭環境を背負うケースも少なくない。昨春に赴任した杉山由美館長は、突然たたいてきたり、ボールを投げつけてくる子どもがいる
のに驚いた。甘える方法を知らず、叱ってもらうことでコミュニケーションを取ろうとしているようにみえたという。
「心もおなかも満腹になって子どもと大人がつながれば、普段の生活にも変化が起きるはず」。スタッフが発案した。昨年6月に
民生委員や住民に呼びかけると、「おにぎりを作りましょう」「バンド演奏もやります」と、トントン拍子に話が進んだ。
料理やケーキ作りが得意な人、ポップコーン製造機や餅つきの道具を持っている人らも次々と現れ、協力を申し出た。継続的な
支援にしようと、協力者が「くまっ子応援団」も結成した。
まんぷくDAYには誰でも食べに来ることができる。昨年9月の初回イベントでは、約100食のおにぎりとたまねぎスープを
提供し、太鼓サークルの演奏が行われた。
子どもの食欲は旺盛だ。11月のイベントで、ある男児は大きなたこ焼きが4個入ったパックを3パックも食べた。「朝も昼も
食べてない」と盛んにねだる子もいれば、「親に持って帰る」とパックを握り締める子もいた。
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ソース
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20110116ddm013100022000c.html