三菱ふそうトラック14台がエンジン火災 リコール届け出
2011.1.13 14:11
三菱ふそうトラック・バスの中型トラック「ふそうファイター」計14台が、平成13年7月から22年8月
にかけて、高速道路などを走行中にエンジンから出火する火災を広島や千葉、埼玉など全国の11県
で起こしていたことが13日、分かった。けが人などはなかった。
オーバーヒートの状態で走り続けるとオイル漏れが発生することが原因とみられ、同社は11年2月
〜17年8月に製造されたこのトラック計3万1924台分のリコールを国土交通省に届け出た。エンジ
ンに燃料噴射量を制限するセンサーを取り付けるなどの対策を取るという。
国交省によると、冷却水不足による警告灯の点灯や水温計の上昇に気づかずにオーバーヒートした
状態で走行を続けると、エンジン内の樹脂製ヘッドカバーが熱で変形しオイル漏れが発生、エンジンが
焼き付いたり最悪の場合は車両火災に至る恐れがある。
火災は13年6月に初めて発生。その後、18年に年間4件起きたことから、国交省がメーカー側と
協力して原因調査に乗り出したところ、オーバーヒートしてから20〜30キロ走行するとエンジンから
出火することなどが確認されたという。
このトラックのエンジンは排ガス規制強化に伴い17年以降に新型のものに変更されており、その後
はトラブルの報告はないという。
国交省は「ユーザーの利用方法が原因の面もありメーカー側の責任とは言い切れないが、火災が
相次いだため対策を取ると報告があった」と説明している。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/110113/dst1101131413003-n1.htm