24日に任期満了を迎えるNHKの会長人事で、任命権をもつNHKの経営委員会は、
次期会長に前慶応義塾塾長の安西祐一郎氏(64)を起用する案を撤回することを決めた。
同委員会が一度は決めた会長人事を翻したのは、NHK関係者の間で広まった「3条件」の話がきっかけだった。
安西氏が、経営委からの就任要請を受諾したのは昨年12月27日。
当初は安西氏が固辞していたこともあり、委員の間では安堵(あんど)の空気が広がった。
ところがこの直後から、安西氏が就任にあたって「交際費の使用」など三つの条件をつけたという話が広まる。
一部のスポーツ紙や週刊誌などにも掲載されたこともあり、一部の委員が安西氏起用に異論を唱え始めた。
安西氏は即座に「事実無根の話が広まっている」と小丸成洋委員長に抗議。
5日の非公式会合でも委員の前で全面否定した。
しかしその会合の安西氏がいない場で、安西氏の擁立を進めてきた小丸委員長が
「実は安西氏のことをよく知らない」と発言し、さらなる紛糾を招いた。
「知らない人に任せられない」。経営委が安西氏に受諾撤回を迫った理由はこの一言につきる。
だが、「知らない」人物に公共放送のトップに就くよう求めたのはほかならぬ経営委であり、
無責任のそしりをまぬがれない。
経営委は11日午後から改めて人選に入るが、難航は必至だ。
24日までに新会長が決められなければ、放送法の規定により、
福地茂雄会長が緊急避難措置として会長職にとどまることになるが、その可能性も現実味を帯びてきた。(丸山玄則)
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