■「十八歳以上」表記は「無効化」され得ると明言! ロリ系、学園もののエロゲ―もほぼ完全に規制の対象に
アダルトゲームで見られる、「十八歳以上です」という但し書きについて、
「十八歳以上」と表記がされていたとしても、他の諸条件によって、アウトと判断されたら規制対象になると明言されているのだ。
いわゆる「ロリ系」や「学園もの」は、ほとんどがアウトとなる危険性が極めて高いと言えるだろう。
ファンタジー系作品でも、性交渉するキャラの外見がロリ系だったら規制される危険性大だし、歴史ものでも同様の危険がある。
また、淫行条例等々の刑罰法規を規制基準としている時点で、たとえ合意の上であっても、
十八歳未満との性的描写はアウトになりうるわけで、シチュエーションに限らず、全て規制対象なる危険性が高い。
本来、現実の基準を盛り込んで、規制を進めようとするからには、登場人物の年齢などの情報は、
現実の個人情報と同じく重要な動かぬ基準として扱わなければならないはずだが、どうやら、規制に都合の悪い情報は、考慮されない仕組みになっているようだ。
なお、都側が強いる「不健全図書」などの区分陳列指定は、流通の対応によっては、実質上「発禁」になりうるものだ。
今回示された文書は、歴史ものやロリ系、学園ものといったジャンルに対する規制の懸念を、ほとんど最悪の形で現実化したものだとすら言える。
「施行規則」で、ゲーム規制が明示化されたことにより、「凌辱系」や凌辱的描写の全て、「近親系」や近親姦描写のほとんどが規制の対象となり、
そして、「ロリ系」や「学園もの」の作品の大多数までがターゲットにされている現状と併せて考えると、
アダルトゲームというジャンルそのものが深刻な危機に瀕していると言っていいかも知れない。
http://www.pjnews.net/news/909/20101229_10