ロシア議会下院(国家院)では、重要官庁の人事採用において、候補者をうそ発見器にかけることを義務付けるための法案が提出された。
今回のうそ発見器に関する法案が採択された場合には、内務省、連邦保安庁、外務省をはじめ、検察庁、税関、国境警備隊などの官庁における人事採用で、
うそ発見器を使った検査が義務化されることになる。
また職員の採用時だけではなく、現在すでに働いている職員も、
うそ発見器を使った検査を定期的に受けなくてはならないことになる。
うそ発見器の検査を拒否した場合には、採用取消や解雇などの処分が適応されることになる。
政治研究センターのボリス・シメリョフ所長は、「ロシアの声」とのインタビューの中で、
今回提案されているようなシステムが実際に機能することによって、汚職などの職権乱用に対する歯止めとなるだろうと述べている。
―現在の官僚システムの質は、非常に低いものだと言わざるを得ない。
国家の利害よりも、官庁ごとの縦割りの利害が追求されている。それぞれの官庁は、
自らの管轄領域を一種の畑として、自らの生きるための糧の確保に走ってしまっている。
うそ発見器は、いろいろな犯罪捜査機関においては、すでに17年にわたって使用されているが、ロシアではいまだ大々的な使用には至っていない。
ロシア議会下院(国家院)安全保障委員会のアレクサンドル・グロフ議員は、システムの整備のためには時間が必要だと指摘している。
http://japanese.ruvr.ru/2011/01/09/39127786.html