「弾丸富士登山」自粛を
富士吉田市 旅行業協会に要請へ
夜間にツアーバスで富士山5合目に到着し、睡眠をとらずに登下山する「弾丸登山」が増えているとして、
富士吉田市は旅行会社の全国組織に対し、
登山者の体に負荷の少ない安全なツアーを企画するよう要請する。
弾丸登山の増加に比例して体調を崩す登山者も増えているとされ、市は安全対策の徹底を図る。
市によると、主な要請先は日本旅行業協会(JATA)や全国旅行業協会(ANTA)などを想定。
堀内茂市長が出向き、弾丸登山ツアーが目立つ状況を説明。
登山者の健康面を最優先したツアーを企画するよう協力を求める。
また深刻化する登山道の混雑解消に向け、
宿泊した山小屋でご来光を見た後、ゆっくり山頂を目指すことも提案する予定。
旅行会社などでは早くも今年の夏山シーズンに向けて売り出すツアーの企画が始まっている。
複数の旅行会社によると、弾丸登山ツアーのニーズは高く、
抑制には業界で足並みをそろえる必要があるという。
市は全国組織から会員企業への呼び掛け効果に期待している。
昨夏(7、8月)の富士山には山梨側から過去最多の25万9658人が登った。
市などが富士山8合目に設けた救護所(42日間の開設)の受診者は460人で、
1時間ごとの受診者は午前2〜3時が最多で、弾丸登山の増加による影響が指摘されている。
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2011/01/10/2.html