今や国際的アイドルになった…
今や国際的アイドルになったポケモンだが、そのゲームの技の一つに「こうごうせい」というのがある。
バトル後の体力回復を図るもので、面白いのは日差しの強さによって回復度が変わることだ。雨天より晴天が、朝夜より昼の方が技の効果が高くなる
▲植物の葉が太陽の光を受けてデンプンなどの養分を作る「光合成」をイメージした技であることはすぐわかる。
子どもたちにとっても理科の授業でおなじみの言葉なのだろう。何の抵抗もなく、技がポンポンと飛び交っている
▲考えてみると、光合成ほど不思議でありがたい現象はない。
水と二酸化炭素という、地球上にふんだんにはあるが、それだけでは腹の足しにならない二つの物質を化学反応させ、
人間が生きていくうえで不可欠の有機物(食料)と酸素を作り出してくれる
▲そのメカニズムは解説書を何度読んでもわからないくらい複雑だ。まずは、植物の葉緑体が光を受け取り、電子活動に置き換える。
電子はたんぱく質複合体を移動、水素イオンを放ったり、新たなエネルギーを生み出したり、いくつもの工程を経てぶどう糖を作る
▲あくまでも自然の摂理であって、人工光合成は未知の領域だ。これに挑戦しようというのが、ノーベル化学賞を受賞した根岸英一さんだ。
国内の研究者120人と研究プロジェクトをスタートさせる、という
▲受賞対象になった「クロスカップリング反応」の応用だ。正月らしい気宇壮大な構想に期待したい。
成功すれば、地球温暖化と食料問題を同時に解決する。その時はポケモン君が技ならぬ、世界に冠たる日本の技術として宣伝してくれるだろう。
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20110109ddm001070062000c.html 依頼
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1294394457/577