【ソウル=築山英司】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の三男正恩(ジョンウン)氏が昨秋に後継者として登場後、
初めての誕生日の八日、北朝鮮のインターネットサイトに父子を批判する漫画や文章が掲載された。韓国のサイトの会員投稿欄に
「ハッキングした」との書き込みがあるため、韓国から行われたとみられる。
北朝鮮の公式ウェブサイト「わが民族同士」に八日朝、中国の皇帝(王)の前で金父子がひざまずく漫画が載った。
「金正日の中国訪問は息子金正恩の後継ぎ承認のため?」などと書かれていた。同サイトは北朝鮮の南北関係担当機関、
祖国平和統一委員会が運営。書き込み後の同日午前から接続できない状態となった。
わが民族同士の簡易ブログ「ツイッター」には「金正日逆徒」などと非難するつぶやきが数件あった。
わが民族同士のサイトの投稿欄には昨年十二月二十一日、行の最初の文字をつなぐと金父子をののしる内容となる詩が
長時間掲載された。韓国のネットサイトの会員投稿によると、北朝鮮が今月六〜七日に韓国側にサイバー攻撃を加えた。
報復としてハッキングを行ったとしている。
一方で、ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮の朝鮮中央放送と平壌放送が八日、昨年も放送された歌謡曲「祝杯を挙げよう」
を流した。しかし、関連の祝賀行事は同日夜まで伝えられていない。正恩氏の誕生年は一九八三年が最有力とされる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011010902000029.html 東京新聞