【賀正】スレ立て依頼所【賀正】

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258 ブロッコリー(大阪府)
事業仕分けで潰れた税金無駄遣いの象徴「私のしごと館」の跡地にハイテク農業拠点建設へ

 関西文化学術研究都市の「私のしごと館」(京都府精華町、木津川市)跡や隣接の大阪ガス所有地などを、京都府など産学官が連携して「けいはんなアグリバイオバレー」として整備する構想をまとめていることが2日までに分かった。
IT(情報技術)や次世代エネルギーを駆使して付加価値の高い食糧を生産する「省力精密農業」を研究実践し、アジアの一大研究開発拠点を目指す。

 推進に向け、研究会を近く正式に発足させる。京都大や京都府立大、国際高等研究所、地球環境産業技術研究機構(RITE)、情報通信研究機構(NICT)、大阪ガスなどが参加する予定。

 構想では、私のしごと館付近の約20ヘクタールを中心ゾーンに設定する。大ガスの遊休地11ヘクタールに民間企業を誘致し、共同研究を通じて企業内外のアイデアを有機的に結合させ、新産業創造を目指す。

 「しごと館」跡には会議や展示の機能があり、研究開発などに利用する。海外の研究者を呼び込み、居住施設が整う高等研に長期滞在してもらう。

 一帯では、生産性が高い営農システムの構築を目指すとともに、特定の栄養素などが豊富な野菜の生産方法などを探る。衛星から作物の生育状況を探知し、最適な施肥やかん水を図る。
野菜工場での太陽光発電の利用やロボットによる管理、センサー制御などを研究し、農作物を試作する。農業に密接に関連する環境・エネルギー、次世代医療、情報通信などの研究も行う。

 関西学研都市には京都府立大の研究施設と農場がある。京大も大阪府高槻市にある農学研究科付属農場を2012年度から「木津中央地区」(木津川市)に移転する。これを機に、成長産業として注目される農業を核に、拠点づくりを進めることにした。

 府は昨年、学研都市を減税優遇や規制緩和の対象となる国際戦略総合特区に指定されるよう国に提案。政府に「しごと館」跡が研究施設などに活用されるよう要望している。府は「食糧問題の解決に向け、アジアの拠点にしたい」(商工労働観光部)としている。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110103000023