高齢者の万引き防止が課題
東京都内で、ことし11月末までに万引きで検挙された人は1万4500人余りで去年の同じ時期に比べて18%増えています。
このうち高齢者は5人に1人に上り、この10年でおよそ7倍に増えていて、高齢者の万引きを防ぐ対策が課題となっています。
警視庁によりますと、東京都内でことし11月末までに万引きで検挙された人は1万4507人で、
去年の同じ時期に比べ2215人、率にして18%増えています。
このうち65歳以上の高齢者は3154人で全体の5人に1人に上り、この10年でおよそ7倍に増えています。
警視庁が、ことし、万引きで検挙されたおよそ1000人を対象に行った調査によりますと、
少年はほとんどが初めての検挙だった一方で、
高齢者は半数近くが以前にも検挙されたことがある再犯だったことがわかり、
高齢者の万引きを防ぐ対策が課題となっています。
また、再犯の高齢者に生きがいについて聞いたところ3人に2人が「生きがいがない」と答え、
40%以上が「相談できる人がいない」と答えたということです。
警視庁は、社会から孤立した高齢者が万引きを繰り返しているとして、
検挙された高齢者に地域活動への参加を促して社会とのかかわりを深めさせるなど
再犯を防ぐ取り組みに力を入れることにしています。
12月31日 12時47分
http://www.nhk.or.jp/shutoken/lnews/1003148301.html