寒空の下で年を越す野宿者や貧しい人々を元気づけようと、大津市木下町の木下自治会館で26日午前11時から、
支援団体による炊き出しともちつき大会が開かれる。反貧困ネットの専門家による法律相談や医療相談もある。野宿生活を脱して再起を誓う人も多い。
「脱サラして始めた事業に失敗して公園まで流れ着いた。少しずつ借金を返し、別れた家族に会いたい」
昨年12月から大津市内のアパートで暮らす男性(58)は話す。夢だった飲食店を始めたが数年で首が回らなくなった。妻と娘2人とは別れ、
ガソリンの切れた車で路上生活を始めたのは昨年8月。1日1個のコンビニおにぎりで食いつないだが、「生きがいもなく、同じ公園に野宿仲間がいなかったら死んでたと思う」。
生活保護の申請方法が分からず、高血圧で病院に運ばれるまで3カ月以上も路上で生活。今は駐車場管理の仕事が見つかったが、保険料が払えず病院には2カ月に1度だけ。
男性は「仕事が見つかった自分は恵まれている。炊き出しで温かいもちでも食べて元気を出したい」と話した。
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101226ddlk25040263000c.html