ねえ今夜なに考える?

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シャッター街、学生が変える? 住みこみ活性化考える

「シャッター街」化が進む佐賀市の中心市街地で、佐賀大の学生が空き店舗を改築して住み込む
「まちなか居住」の実験住宅が23日、オープンした。傷みの激しかった明治期の建物が学生らの手で
快適な住宅に変身。地域住民との交流を通じ、まちづくりの課題を探る。

同市呉服元町にできた実験住宅は木造2階建てで、1階が地域住民との交流の場とする「ワークスペース」。
2階が居住空間で、理工学部4年の男子学生3人が住み込む。

まちの活性化を住民の視点から考えようと、建築士や研究者、商店主らでつくる「佐賀のまちなか居住研究会」
が企画した。会長を務める同大工学系研究科の三島伸雄准教授は、23日のオープニングイベントで
「地域との連携の場として活用し、まちの活性化に寄与させたい」と語った。

2年前に閉店した呉服小物店を借りたが、今年9月からの改築工事は難航した。
1869(明治2)年建築の店舗はシロアリ被害や腐食がひどく、大規模な補強で工期は予定の倍の3カ月に。
それでも地元の建築工事会社などが協力し、資材提供も受け、費用は約110万円で済んだ。

佐賀市によると、商店街の空き店舗率は11月10日時点で49.09%と約半数に上る。
実験住宅の向かいにある靴屋の女性(69)は「休日も人通りがない年寄りの町。
若い人が来れば、町に元気が出る」と食事を差し入れてくれる。

住人となる大塚一翼さん(22)は当初、「若者が買いたい店がない」と感じたが、
「オープンまでに多くの人とのつながりが生まれた。さらに佐賀大生を商店街に呼び寄せるのが僕の仕事かな」。
実験期間は3カ月だが、来春は3人とも大学院に進み、「実験」を延長するつもりだ。(小川直樹)

http://www.asahi.com/national/update/1223/SEB201012230046.html