弾むクリスマス商戦
クリスマス商戦ピークの23日、熊本市の繁華街はプレゼントを買う客でにぎわった。
子どもにだけではなく、孫や自分にも――。特別な日を祝おうと、奮発して財布のひもを緩める人が目立った。
「くまもと阪神」(熊本市桜町)の玩具売り場は、子ども用のおもちゃを品定めする親らでにぎわい、
店員たちが忙しそうに赤色の包装紙でプレゼントを包んでいた。「サンタクロースからのプレゼント」ということで、
店のロゴマークが入っていない包装紙も用意しているという。
一方、この時期は「自分へのご褒美に」と品物を買い求める人も少なくない。装飾品などが人気で、
クリスマス定番のケーキの予約も多い。営業担当者は「今年は25日のクリスマスが土曜日なので、週末まで客足が見込めそう」。
鶴屋百貨店(熊本市手取本町)も、手をつないで玩具売り場を回る家族連れであふれた。
クリスマスイブ前日のこの日は、新年の初売りの1月2日と並び、百貨店が最もにぎわうという。
九州新幹線・鹿児島ルートの全線開業が来年3月に迫る中、売り場には新幹線のおもちゃも。
レールや駅、トンネルもセットになっていて、男の子を連れたお父さんらが熱心に品定めをしていた。
祖父母が孫を連れてプレゼントを選ぶ姿も目立った。同店の渉外・広報担当、田上慶さんは
「少子化の影響で、数少ない大切な孫に贈り物をしたいという祖父母のお客様が増えています」。
熊本市の絹脇康春さん(73)は、5歳の孫娘から「いつも鶴屋に連れて行ってくれてありがとう。じいちゃん大好き」
と書かれたラブレターをもらい、「(クリスマス前にも)連れて行かなんたいと思って来ました」と目を細めた。
(略)
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001012240006