若者の負担をどうする?
石破:たとえば、「派遣労働という物を認めません」って問題ですが、そういうライフスタイルを選ぶ方もいるわけですよね。
で、その「派遣労働を全部認めませんよ」という考え方は、そもそも間違いなのだ、と(思っています)。
そういうライフスタイルを選びたい人には、そういう機会があってもいい。
でも、それをいいことに、派遣労働者に対して過酷な労働環境を課すということは、規制されなきゃいかんです。
でも、そのことをもってして「派遣労働一切ダメ」って言っちゃったら、そういうライフスタイルを志向する人の雇用が認められなくなります。
そうすると何が起こるかというと、非正規労働者の負担がものすごく増えてくるわけですよ。
どっちにしてもいいことは全くありませんから、まずそういう政策には反対します。
じゃあ、「政府が雇用を作りましょう」と、介護などの雇用の場を作り出すことは悪いことではない。
でも、それが日本経済を成長させる原動力になるかというと、それはない。
やはりGDPを増やしていくことによって、いろんな人に雇用の機会を与えることになるわけですよね。
たとえば、人間には「あれは苦手だけど、これは得意」と様々な適性があるわけです。
大勢の人達に雇用の場を確保しようとするのであれば、GDPを上げていくのが一番の近道なわけですよ。
で、GDPを上げるためにはどうすればいいか?っていう具体的な政策が、
今の民主党さんには「国に集まってきた金を分配する」ってことしかない。
右にあるお金を左に移してるだけでは、経済は絶対に上がらないんですよ。
どうやって経済を成長させるかっていう基本的な考え方が恐ろしく欠落してる。
これで雇用が良くなるわけないでしょ?実に当たり前な話だと、私は思いますがね。
http://news.livedoor.com/article/detail/5206570/?p=4