右翼団体がネトウヨを痛烈批判 「現実とネットの区別がつかないガキ」「他人をゴキブリ呼ばわりするな」

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1 冬将軍(鹿児島県)

「ネット右翼」とは何者か 「在特会(在日特権を許さない市民の会)」の正体(第2回・下)
安田浩一(ジャーナリスト)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101220-00000302-gtwo-soci

ネットの掲示板やブログを通じて「愛国」と「反朝鮮」「反シナ(中国)」「反サヨク」を呼び
かける者たちは、一般的に「ネット右翼」と呼称される。朝から晩までパソコンや携帯にかじりつき、
「朝鮮人は死ね」だの「ブサヨク!」だのと必死に書き込む者たちの存在は、ネットが一般化した
90年代後半以降、急速に目立つようになった。一方、今世紀に入った頃から、そうした「ネット
右翼」のなかにも、キーボードを連打するだけでは飽き足らず、リアルな「連帯と団結」を目指す
動きが活発化した。しかも彼ら彼女らは、あくまでも自分たちが「一般市民」であることを強調し、
既存の右翼団体を「国家を貶める集団」「ヤクザの手先」などと罵る者さえ珍しくない。既存の
右翼団体と一線を画すために、昨今は自らを「行動する保守」と称するようにもなった。

しかし「行動する保守」の運動スタイルは、バリバリの街宣右翼をして「下品」「品格がない」と
言わしめるほど、過去に例のない奇妙な「過激さ」を“売り”としている。たとえばデモの最中に
沿道から批判の声が飛ぶと、「こら、朝鮮人!」「それともシナ人か?」「朝鮮人が妨害してるぞ!」
などと口々に叫びながら集団で詰め寄ったりする姿は、もはやおなじみである。私も何度となく
目にしてきた。よく見れば、まともにケンカもしたことのないような連中が、数の力で批判者を
取り囲み、罵声を浴びせたり、小突いたりと、リンチまがいの行動に出たりするわけだが、いかんせん
一人ひとりの「ひ弱さ」は隠すことができず、なにやら子どもの押しくらまんじゅうに見えなくもない。

先鋭的な民族派組織として知られる統一戦線義勇軍の議長・針谷大輔(45歳)は、このような運動形態を
「ネット言論をそのまま現実社会に移行させただけの運動だ」と批判する。統一戦線義勇軍で情宣局長を
務め、07年に防衛省内に侵入し、火炎瓶を投げて逮捕されたこともある山口祐二郎(25歳)も「国家を
批判するならともかく、人間をゴキブリ呼ばわりするような運動など、それこそクズだと思う」と吐き
捨てるように言った。