元日本ハム・巨人・ロッテ　河野博文投手のその後

「ゲンちゃん」は高崎にいた。しかも農業をやっているという。太い左腕から繰り出された
河野博文さんの直球とカーブ…。だが多くのファンの脳裏には、あの「事件」が
残っているのではないだろうか。前回登場の駒崎幸一氏と同じ「ドリームチーム」の
同氏の頑強そうな体格は現役時代と変わらない。少し照れくさそうな笑顔で出迎えてくれた。
　90年の失踪（しっそう）騒動を振り返る。日本ハム在籍時の5月、東京ドームでの試合前練習、
いや「遊び」だった。右翼フェンスを駆け上り、誰が乗り越えられるかのゲームをしていたという。
たぐいまれな身体能力を持つ河野さんに期待はかけられる。助走からフェンスにかけた
１歩目だった。左足に大きな衝撃が走る。「自分の足じゃないみたいでした。バランス
感覚がなかった」。歩いてベンチ裏に戻る。アキレスけん断裂だった。
　リハビリを続ける。だが「任意引退扱い」を、報道で知った。「（球団からは）直接は聞いてない
ですね（新聞で見て）。ビックリしましたよね」。当時の「任意引退」は支配下登録選手枠をフル
活用するために、治療が長期間に及ぶ可能性がある選手などに対し通告する場合があった。
つまり、イコール戦力外通告ではない。だが河野さんはクビと勘違い。球団に確認を取ることも
なく、同年8月から音信不通となり、世間を騒がせることとなった。
　何をしていたのか。故郷・高知の同級生の家に居候していた。野球で生きてきた男が受けた
「クビ宣告」を癒やしてくれる場所を求めた。「田舎の友達のところにいたんです。ちょくちょく
会っていたし、身近だったんで…」と言いづらそうに振り返る。失踪騒ぎに
気が付くのは、これも報道を見てだった。「ビックリしましたよ。野球できるんでホッとはしました」。
　約１年のリハビリを経て、91年復帰する。以前からニックネームは「ゲンちゃん」。表記し
にくいが、北京原人に似ているという理由からだった。ＦＡで巨人に移籍後も「（長嶋監督から）
４年いて『ゲンちゃん』としか呼ばれたことがないです。不思議ですよね」という。００年に
ロッテ移籍。「ひざを悪くしたんでね」と、同年現役を引退した。

つづく
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後の三浦こうせいの師匠である

>>1のつづき

　引退後の再出発先は神奈川・川崎市の建設会社だった。「かみさんのいとこが建設会社
をやっていた。そこの事務ですね」。０４年まで務め、その後は野球教室などで生計を立てていた。０８年には独立リーグの群馬ダイヤモンドペガサスの
投手コーチに就任し、２年間務めた。その間、悲痛な現実とも向かい合う。０９年８月、夫人と死別した。

　「ドリームチーム」との出会いも、同年だった。「ペガサスでコーチをやっているときに伊勢崎の
方にいったとき、話が来た。（代表の）三浦さんが８年ぐらい九州の方で（特定の肥料を使った
農業を）やられていると聞いていた。農業が衰退する中、農家さんが作った物が売れない
じゃないですか。（元プロ野球選手の）僕らが逆に作った物を売っていければと思った。
農家を継がない人も多いじゃないですか。売れれば子どもたちも跡を継ぐんじゃないかと」。
マスターズ・リーグで知り合った元西武、大洋の駒崎幸一氏の誘いもあり、農業に転身する。

　特定の肥料を使ってくれている農家で作業を手伝い、交流会や野球教室、直売も行って
きた。「タマネギなんか生で食べても甘い。農業は未知の世界で大変ですけど、みんなで
集まってやると楽しいし、おいしい物が出来ると最高ですよ。（農業への転身は）例がない
と思うけど、それはいいことですよね、面白いことだし」。野球ファンならずとも食べたくなる。
「僕らは作る方ではなく売る方。僕達が先頭に立って売ろうと思う。直売所が出来れば
うまくいくと思う。いろいろな農家さんを回ろうと思っています」。

まだ続く

>>3のつづき

　河野さんにとって、プロ野球はどんな世界だったのか。「厳しいことは厳しい。力のある者は
上に行く。それも、ひと握り。２軍じゃお金もらえない。（現役が）終わってからの方が長い。
上でやってる選手も少ないし、上でやっていてもレギュラーを取るのは難しい。
プロ野球は厳しいですよね」。実績のある左腕でも、「ゲンちゃん」と愛されても、
感じていることは他の選手と同様の厳しさだった。
　後悔は―の質問には、前向きな返答が帰ってきた。「何かなあ…。後悔じゃないけど
巨人にいけたのは良かった。いろいろな部分で待遇がいい。（遠征先の）ホテルもいいし、
他はユニホームが（ホームとビジターで）２枚２枚ぐらいだけど、巨人は何十枚。
ハムの入団発表の時は、誰かが着ていたユニホームの張り替えだった」。今の夢は
「農業をうまく進めたい。あとはプロアスリートのセカンドキャリアとしても、人も引き込んで。
今はいろんな人に、声をかけています」と目を輝かせた。
　プロ野球の投手として歩み、路頭に迷った。悲しみを乗り越え、農業と出会った。
事前に描けるものではない。ＪＲ高崎駅までの帰途、愛車で送ってくれた。
「いいですよ、群馬は」。河野さんは明確な夢を胸に、上州にいる。

おわり
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子どもはおらんのかな。

こういうメシウマできない人には冷たいν速民

調子こいてるのが不幸な目にあうのがメシウマであって、困難な環境にある人や努力する人を貶さないのが本来のν速民。
但しネタやスレの進行上面白くなるのなら新参のフリしたり煽りになることもある。

松井秀がいるまでは野球見てたけど
写真みたら見覚えがあるな

長すぎてよくわかんない
大失敗して辞めて百姓になった負け組ってこと？

>>9
ぜんぜん違う
１５年プロやってその後事務やったりコーチやったりして農業に行き着いたってだけの話

入団した年のキャンプでベテランさえも驚くほど
夜の街で遊びまくってあっという間に球界に
名前が知れ渡ったとエモやんが書いてた
高知の後輩なだけに可愛いのだろう

やっぱケツでけえｗ