全国体力テストで順位下げた大阪府 橋下知事は「市町村の責任」
全国体力テストで順位を一段と下げた大阪府は体力向上のため、
昨年からなわとびを活用するなどの対策を進めていたが、成果には結びつかなかった。
橋下徹知事は「非常に厳しい結果。学力向上に向けた同じくらいのエネルギーを体力向上に注がねば」と険しい表情。
「市町村が責任を感じるべきだ」と語った。
今回の大阪府の全国順位は、小5男子46位(前回45位)▽小5女子47位(同45位)▽中2男子47位(同43位)
▽中2女子44位(同41位)で、全部門で順位を落とした。
小中とも全種目で全国平均を下回り、特に反復横跳びと持久走(20メートルシャトルラン)で全国と大差がついた。
25年前の昭和60年度の大阪府内の同学年の成績と比較しても、ほとんどの種目で下回った。
運動習慣を尋ねる設問では、運動が「やや嫌い」「嫌い」と回答した割合は中2女子で24・7%に達するなど、
昨年より0・8〜2・9ポイント増加し、全国平均を上回った。
大阪府北部の中学校の体育科の男性教諭(48)は「サッカーボールに足が当たらず、
200メートル走を2回できない生徒もいる。極端に運動ができない子が多い」と嘆く。
大阪府は昨年、全国順位の低迷を受け、体力アップの“秘策”として小学校でなわとびを奨励する取り組みを始めたばかり。
府教委は「すぐに成果が出るとは思わないが、体を動かすことが面白いと思えることが大事。
運動を楽しめる仕組みを作りたい」と話す。
昨年の調査結果に「学力もダメ、体力もダメ。大阪の教育はどうなっているのか」と激怒した橋下知事。
今回は抽出方式で行われたことを問題視し「参加校の7割が大阪市や堺市の政令市で、
そこの教育委員会は僕はノータッチ」とした上で、「一番責任を感じてもらわねばならないのは市町村教委と市町村長、
現場の教員だ」と持論を述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101216-00000607-san-soci