国連総長特別顧問に高須氏
12月11日 8時44分
国連のパン・ギムン事務総長は、世界各地で展開しているPKO=国連平和維持活動で、今後、軍事分野以外の
取り組みを重視したいとして、この分野を得意としている日本から、前の国連大使の高須幸雄氏を特別顧問として
迎えることを発表しました。
国連は、10日、パン・ギムン事務総長の「人間の安全保障」担当の特別顧問として、前の国連大使の高須幸雄氏を
任命すると発表しました。国連は、世界各地で展開しているPKO=国連平和維持活動について、治安維持を担う
警察や軍の能力の向上を図るだけでは不十分だとして、見直しを進めています。
こうしたなか、パン事務総長は、紛争の再発を防ぐために、軍事分野以外の経済開発などの取り組みを重視する
「人間の安全保障」という考え方を打ち出し、こうした取り組みを進めている日本から、知識と経験をもつ人を迎え
たいとして人選を続け、高須氏の任命を決めたものです。一方、今回の人選の背景には、日本の安全保障理事会の
非常任理事国の任期が今月で終わることから、国連での存在感を維持したいという日本側のねらいもあるものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101211/k10015785821000.html