脊髄損傷の小型サル、iPS細胞で飛び跳ねるまでに回復 慶応大

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1 ブロッコリー(チベット自治区)


【12月10日 AFP】人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って、脊髄(せきずい)損傷で
首から下がまひしたマーモセット(小型サル)を飛び跳ねられるまでに回復させる
ことに成功したと、岡野栄之(Hideyuki Okano)慶応大学教授らの研究チームが
8日発表した。
http://uproda.2ch-library.com/321812NxF/lib321812.jpg

 脊髄を損傷した小型霊長類がiPS細胞による治療で回復した事例は、世界で
初めてという。岡野教授のチームは、脊髄損傷マウスをiPS細胞を使って回復
させた実績を持つ。

 研究チームは、4種類の遺伝子を人間の皮膚細胞に導入してiPS細胞を作製。
最も効果的なタイミングと考えられる脊髄損傷後9日目のマーモセットに、iPS細胞
を投与した。

 このマーモセットは投与から2〜3週間以内に、手足を動かせるようになった。
6週間後には、飛び跳ねることができるようになった。前脚の握力も80%まで回復し、
正常な身体機能に極めて近い状態まで回復したという。

 岡野教授は、今回の結果について、iPS細胞を使った医療の実現に向けた大きな
前進だと話している。(c)AFP


ttp://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2778584/6568178