ヤマハの船外機 盗難相次ぐ

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1 きんき(愛媛県)

「鳴門わかめ」の産地で知られる徳島県鳴門市や兵庫県南あわじ市の漁港で、小型船の
船外機を盗まれる被害が相次いでいることがわかった。
 鳴門では一晩のうちに8基が盗まれた。ワカメは今が種付けのピークとあって、漁業者らは
「大切な時期にひどすぎる犯行だ」と憤っている。
 鳴門市の鳴門町漁協によると、近くの八木ノ鼻漁港で今月2日午後11時頃、大雨で船の
様子を見に来たワカメ漁師の男性が、自分の小型漁船の船外機がなくなっているのを発見。
翌日、連絡を受けた漁協が確認したところ、係留されていた漁船約50隻のうち、8隻から
船外機各1基が盗まれていた。
 それらの船外機は1基の重さ36〜52キロで、20万〜40万円相当。漁協の組合員たち
が2日夕、港で作業をしていた時には異常はなかったという。いずれも大手メーカー・ヤマハ
の製品で、船外機と船を固定するボルトが外され、燃料ホースを刃物で切断されていた。
 同じような被害は、ワカメやノリの養殖が盛んな対岸の兵庫県南あわじ市でも、11月上旬か
ら中旬にかけて相次いだ。同市の阿那賀、伊毘両漁港は同月9日、漁船やプレジャーボート
の船外機計5基が盗まれているのが見つかり、同市の灘、阿万両漁港でも24日、計3基が
盗まれていた。
 それぞれ、被害届の提出や相談を受けた鳴門署、兵庫県警南あわじ署が窃盗事件として
捜査している。捜査関係者は「不安定な船上から重い船外機を盗むのは一人では難しく
、窃盗に手慣れた複数犯の犯行ではないか。東南アジアなどに持ち出して売るつもりでは」
と推測している。

(2010年12月5日09時57分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101204-OYT1T00188.htm