ノロウイルス食中毒多発……県が警報
県は3日、ノロウイルス食中毒警報を発令した。県衛生食品課によると、県内の食中毒は3日現在、計10件・257人。
4月にかけて食中毒が相次ぐ懸念があり、同課は「食品の十分な加熱や器具の消毒、手洗いを徹底してほしい」と呼びかけている。
千代田町木崎のビーフセンター小林牧場(小林良次社長)が11月22日に加工し、24日に販売した牛肉のたたきが原因で食中毒が起きたとして、
県は3日、同社を食品衛生法違反で3日間の営業停止処分にした。11月29日、購入した同町の住民から「嘔吐(おうと)や
下痢などの症状が出た」との連絡が館林保健福祉事務所に入り、調査したところ、14〜56歳の男女20人(10家族)に症状が出たことが判明。
うち1人は6日間入院した。11月30日には、前橋市の小学校で親子行事に参加した85人が持ち寄った食材を調理して食べ、
ノロウイルスによる食中毒にかかった。
食品を介さないが、ノロウイルスが主因とみられる感染性胃腸炎も急増している。県衛生環境研究所の11月22〜28日間の調査では、
桐生、館林、富岡、伊勢崎の4地区で警報値を超えた。今年の流行は例年より1、2週間早く、報告数は全国平均を上回っており、
過去10年間では2006年の大流行に次ぐという。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20101204-OYT8T00130.htm