楽天版「AKB」の誕生!大リーグからそろって日本球界に復帰した楽天の松井稼頭央内野手(35)と、
岩村明憲内野手(31)が1日、神宮球場の室内練習場で初の合同練習を行った。岩村が松井稼を兄貴の
ようと慕うなど早くも息ぴったり。2人合わせて日米通算3534安打と実績十分の「Akinori Kazuo Brothers」
が日本一の三遊間コンビ結成を誓った。
報道陣約60人が集結する中、夢の合体が実現した。冗談も交えながらキャッチボールなどで約2時間汗を
流した2人。合同自主トレは、岩村のラブコールから実現した。松井稼の入団が決まると直接電話。「兄貴の
ように思っていますから。1日でも早くコンビネーションができれば」とオファーし、松井稼も二つ返事で快諾した。
松井稼は西武時代に遊撃でゴールデングラブ賞4度、岩村はヤクルト時代に三塁手として同賞を6度受賞。
ともに実力を認め合う仲だ。「(課題は)お互いの距離感だけ。前のボールのタイミングさえあえば、稼頭央さん
の守備位置も、もう少しゆとりがもてる」と岩村。この日、契約を結ぶナイキ社と今季まで使用した二塁手グラブ
より少し大きめの遊撃手用グラブ作製について念入りに打ち合わせした松井稼も「心強いし安心感がある」と自信
を深めた。
最下位のチームを立て直すため、互いへの期待も大きい。岩村は、西武・片岡が盗塁王を狙う発言をしたことに
触れ「稼頭央さんに目指してもらいたい」と注文。これには松井稼も「1個でも多く走りたい。後ろに良い打者がいる
ので還してもらいたい」と話した。
共通の目標はもちろん優勝。ともに今季は米国で不本意な1年を送っただけに、岩村は「やるからには(楽天に)
骨を埋める覚悟でいる」と言った。最強コンビ結成を誓ったAKINORIとKAZUO。来季は楽天の「AKB」が日本球界
に旋風を巻き起こす。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/12/02/09.html