【ソ連】赤の広場で「ブレジネフのバカ野郎!」と叫んだ男が逮捕された

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 福笑い(愛知県)

余録:旧ソ連のブレジネフ書記長時代のアネクドート…
 旧ソ連のブレジネフ書記長時代のアネクドート(風刺笑話)の古典的名作だ。−−赤の広場で「ブレジネフのバカ野郎!」と叫んだ男が逮捕された。裁判で15年と15日の刑を宣告される。15日は名誉毀損(きそん)罪で、15年は国家機密漏えい罪で……
▲時は流れて現代である。「メドベージェフ露大統領は『バットマン』であるプーチン首相に仕える『ロビン』だ」という「機密」の漏えいで世界は大騒ぎだ。漏えい者と目されているのはロシア人ではなく米軍兵士だそうだ
▲「国家機密」はまだある。メルケル独首相は「創造性が乏しい」、べルルスコーニ伊首相は「無能で空っぽ」、サルコジ仏大統領は「権威主義」、イスラエルのネタニヤフ首相は「約束を守らない」し、リビアのカダフィ大佐は「ウクライナ人看護師に夢中」のようだ
▲内部告発サイト「ウィキリークス」で暴露が始まった米外交公電は総数25万通という。今後、数カ月にわたり米外交の舞台裏が世界の目にさらされる。それを「外交の9・11(同時多発テロ)」と評したのは「首相が無能」と米外交官に格付けされたイタリアの外相だ
▲物語に「開けてはならぬ箱」が出てくれば、必ず開けられる運命にある。米外交のパンドラの箱は簡単に一兵士に開けられたようで、米国の友も敵も巻き込む大小さまざまな騒動が全世界にばらまかれることになった。その一つ一つが複雑な連鎖反応を生みかねない
▲ちなみに日本関係の公電は全部で6700通以上にのぼるという。はてさていったい日本の政治家についてはどんな「国家機密」が暴露されるのか。心当たりも多いだけに、そら恐ろしい気もする。

http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20101201ddm001070013000c.html