県選挙管理委員会は26日、県内で活動する政治団体の2009年分の政治資金収支報告書を公表した。
994団体の収入は計18億4280万円で前年に比べ13・8%増えた。
09年4月に知事選、8月に衆院選と大型選挙が相次ぎ、政治活動が活発だったことを裏付けた。
政党の収入は前年比19・3%増の計8億7724万円。
党本部などからの交付金が4億3104万円、個人や企業・団体からの寄付(献金)が2億3497万円と大半を占め、いずれも前年より大幅に増えた。
政党別に見ると、自民党が4億2645万円、共産党2億5582万円、民主党9352万円の順。
民主党は、資金力で自民党に及ばないが、前年比の伸び率は86・7%で、政党別の順位も前年から一つ上げた。
政権交代を果たした勢いをうかがわせる。
政党以外の政治団体で、収入が1000万円を超えた団体は、資金管理団体で7団体、業界団体や政治家の後援会など、その他の政治団体で17団体あった。
資金管理団体のトップは、09年に初当選した佐竹知事の地域経済研究会の5740万円。
前年より2199万円増えた。
1回の政治資金パーティーで2104万円を集金。
09年に16団体が開いたパーティーでは最も多い。
ただし、収入には、知事本人からの借入金2000万円も含まれている。
一方、994団体の支出は計14億2005万円で、前年に比べ15・8%増えた。
政党の支出も、選挙関係費など政治活動費が膨らみ、前年比20・6%増の計7億1215万円と活発だった。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20101126-OYT8T01226.htm