人気作家清涼院流水さんが、米歌手マイケル・ジャクソンの成功体験をビジネス書としても
読める小説にした。本の題名は「キング・イン・ザ・ミラー」。
「ぼくは毎日のリハーサルで心地よい疲れを味わっていました」と告白するのはマイケル。
もちろん仮想だが、ロンドンで開催予定だった復活公演「ディス・イズ・イット」をめぐってマイ
ケルが話したような仕立て。1億枚以上を売り上げたアルバム「スリラー」のこと、後に無罪
となった子どもに対する性的虐待罪事件などの真相が、本書の中でマイケルによって“語られる”。
「マイケルほどの成功と挫折の例はほかにない。その哲学を学ぶ相手としてこんなにす
ごい人はいないことに気づいたんです」と清涼院さん。「マイケルが自伝などで言ったことは
すべて真実、という世界観で書いてみたら、等身大の新しいマイケルが見えました」
本書には10の章ごとにテーマがあり、まるでアルバムレコードのように各章を楽しめる。
「巨大な幸運と不運は―生と死は、いつもとなりあわせなのです」といった語りが読み手の胸に迫る。
「マイケルの人生をたどることで得られるたくさんの教訓は、彼からの贈り物。それを読み
深めることは、マイケルへのレクイエムになると思うんです」
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